日記

吉川英治『鳴門秘帖』

2016/11/16

時は明治維新に遡ること数十年-

阿波に尊王倒幕の動きあり。
捕らえられた幕府隠密・甲賀世阿弥を
救い出すべく江戸を立った、
法月弦之丞と見返りお綱の運命は。。。

吉川英治の大人気出世作『鳴門秘帖』です。
買ったのではなく、うちの書庫にあるのを
引っ張り出してきました(^_^;)

あっという間に読んでしまいました(^^)

今朝は3時に起きて、
クライマックスを一気に!
NYTT(寝ながら読んでも手が疲れない装置)
フル活用!

文語体とも口語体とも違う
「講談調」とでもいうべき独特の文調。
最初は戸惑いますが、読み進めていくうちに、
この文調が凄く臨場感を醸し出しています。

車の電話もない時代。
江戸から阿波にかけて、
組んず解れつの人間模様。
「そんな偶然はありえないだろう」と
ツッコミを入れるのは野暮というもの。
これはこれで「娯楽」として
成立しているのです。
実際読み耽っているオラもいる(^_^;)

事を為し遂げた法月弦之丞が、
幕府への仕官を断り、
朝廷への思いを語るくだりは、
時代背景というか世評・世論を
意識しているのかなぁ
なんて穿った見方もできなくはありませんが、
まあ、それはそれで(^^)

人気ブログランキングに参加しています
清き一票をお願いします(笑)
↓↓↓

-日記