温泉の力
昨日も今日も除雪車のエンジンをかけませんでした。
今日なんて、サンダル履きで郵便局に行けました。
豪雪地とはいえ、
しばらく降りやむと、そんな感じになります。
降り積もった雪がずっと生活範囲にあるわけではないのです。
青森県の市街地はご苦労されていることでしょう。
天気が回復しても
長期間、雪の除けることができないと本当に大変です。
松之山は排雪場所も含めて除雪体制が整っていてありがたいです。
さて。
除雪というのは基本的に「雪の移動」ですね。
生活に支障を来さない場所に雪を持っていくことです。
そうでない方法もあります。
融雪です。
当館には雪消し用の水槽があります。
ビフォー
24時間後
別の日のビフォー
24時間後。
一枚目の写真に黒いホースがあって、
うっすらと筋がついているのが分かるでしょうか?
ホースからは露天風呂のオーバーフローが出ています。
わずかな量の温泉です。
しかし温度が高いのでよく消えてくれます。
水をためて融雪している池は
あちらこちらでとても多く見られます。
水は流れがあれば消えます。
当然ですが、水量が多いほど消える量が増えます。
この水槽は例年だとずっと温泉のオーバーフローを流していたのですが、
今年は休館日だけ出しています。
それで十分な感じもしています。
ずっと出していれば雪は全然積もらないのですが、
そうすると温泉が水面に落ちる音がします。
寝ているお客様には少し耳障りかもしれないな…と思って。
音がしないように水面ギリギリから入れればいいのでは?
と思いますよね。
ところが、そうすると、
屋根の雪を下ろしたときなど大量の雪を入れた際に、
下の方だけ消えてドーム状になります。
その後は…説明しなくてもわかりますね。
雪国に来て融雪用の池を見てください。
条件にもよりますが、水は高い位置から池に注がれています。
たくさんの雪を入れた場合でも、
水の通り道に穴ができるので、
それを頼りにして穴を広げていくことができます。
雪国の知恵です(^^)
本日の松之山温泉は曇り。
穏やかでした。
あちゃの。