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坂口安吾まつり

安吾の小説は数冊しか読んだことがない宿六です。

こんばんは。

しっかり、松之山が書かれている小説もあるんですよ!

例えば「逃げたい心」の中には、

長野から三四時間の旅程で、すでに越後の温泉ではあるが、信越国境を越えてまもない山のどん底に、松之山温泉といふものがある。単に山底といふばかりで特別奇も変もない風景であるが、松山鏡の伝説の地と伝へられてゐるところで全く都人士の訪ふ者がない。そのくせ奈良朝の頃には京と奥州を結ぶ道筋に当つてゐたところで、大伴家持が住んだと伝へられる土地もあり、言葉や柔和な風習なぞにも多分に京の名残りがあつて、交通の不便な頃は却つて賑やかな温泉であつた。山底にしては珍らしく数十軒の古めかしい素朴な家がたちならび、宿屋も十軒ぐらゐはあるのだが、全国に汽車が通じ交通の便がひらけるにつれ、名もない温泉が続々あらはれるにつれて、往昔殷賑をきはめたこの温泉は今はまつたく山のどん底に置き棄てられた感じとなり、そのうへ積雪の甚だ深いところであつてさういふ気候の侘びしさもあり、数十軒の家棟ともども淋れきつた悲しさは、普通山奥の温泉といふばかりでは感じられない若干の感傷が流れてゐるといふのであつた。

という内容があります(^^)

バカ寂しげ(笑)

青空文庫にありますので、是非ご一読を。

http://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/45835_39438.html

さて、明日は「坂口安吾まつり」が開催されます。

13時30分より大棟山美術博物館にて。

500円です。

是非どうぞ(^^)

本日の松之山温泉は曇り。

強風が吹いており、風も冷たいです。

あちゃの。

よろしくお願いします
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